ブログは何を書くかではなく、どこで書くかが重要
「名刺、自己紹介なし」の朝食会
私自身、ホテルで朝食会というものを10年、100回以上開催しております。
東京ホテル朝食日記(WEB)
Blog
ここでは基本的に「名刺・自己紹介なし」が原則です。
「名刺も自己紹介もしないで、一体何を話すんだ?」
このような疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、会話の内容は至ってシンプルです。
ビュッフェ台から取ってきた料理の話をすればいい。
そして他の人がどんな料理をとってきたか、それと自分との違いを楽しめれば、自然と会話は成立します。
ちなみに自分自身が訪れた他のホテルの話もした上で、そのホテルの朝食がどういった場所なのか(満足感、コストパフォーマンス等)をお伝えしています。
何を話すかではなく、どこで話すかが重要
重要なのは、この会話をする場所が「ホテルの朝食」ということです。
「そんなの当たり前じゃないか」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。では、もしこれがセミナー等における、
貸会議室
だとした場合、どうでしょうか?
セミナー会場では「誰が話すか」が重要
もし、貸会議室で行われているセミナーで、隣の席に座っている人と名刺交換をしたとします。
「〇〇ホテルの朝食は素晴らしい」
「〇〇ホテルのパンは絶品だ」
「〇〇ホテルの朝食は非常にコスパがいい」
このような話題を振ってきた人間に対し、あなたはこう答えるかもしれません。
「それは素晴らしいですね」
「ぜひ、一度行ってみたいですね」
では、実際に行ってみたいと心の中で思うでしょうか?もしかしたら、あなたはこう思っているのかもしれません。
「相手が有名なセミナー講師だったら行ってみたい」
「相手が出版社の編集者だったら行ってみたい」
つまり、
何を話すかではなく、誰が話すかが重要
このように考えてしまう。
あなたの意図はバレてる(!?)
実は相手方も、あなたのそういった意図をしっかりと見抜いています。
こういった打算的な意図をもって参加した場合、残念ながら、
「セミナーの宣伝」
「他の著者の本を宣伝」
あなた自身は一切興味をもってもらえない。敢えて興味があるとすれば「お客様」。もっといってしまえば「カモ」として、です。
ブログが続かない理由は「誰が書いたか」だから
ブログを書く場合も同様です。
「何を書くかではなく、誰が書くかが重要」
このように思っていた場合、自分が書くブログには価値がないと、つい思い込んでしまう。
「成功者に学ぶ」と称し、セミナー講師や本。あるいは本の著者の「提灯記事」と書いた方が、何となくいい記事のように考えてしまうわけです。
何を書くかではなく、どこで書くかが重要
もしかしたら、あなたがブログを書けない。あるいはブログが続かない原因は、
場所
これが問題なのかもしれません。
単に抽象的な成功ノウハウ等を、自宅や喫茶店で書くのではなく、
目的を持って訪れた場所で書く
「場所を視点とした」ブログの記事を書くという事
例えばホテルの朝食を訪れる目的が、特定の人と会う事だとした場合…
どんな有名な人か?
もっといってしまいますと、
自分にどんなチャンスが転がり込んでくるか?
一方、ホテルの朝食の場合、「早起きしたい」「普段、訪れないような場所を訪れたい」といった目的があります。
そして、同じような場所を訪れる事でブログのネタを仕入れることにつながります。
早起きして訪れる価値のある場所かどうか?
他のホテルと比べてどうだったか?
ホテル以外にもどんな場所があるか?
読者にしてみますと、前者はセミナー講師の紹介記事であり、興味の対象は「セミナー講師」であって、あなたではありません。
逆に、後者はホテルのレビューであり、興味の対象はホテルはもちろんのこと、レビュアーであるあなたも含まれます。
読者があなたに興味を持つ記事はどちらでしょうか?当然ですが後者です。
さらに言ってしまいますと、
あなたが書き続けられるのはどちらでしょうか?
ということなのです。