【セミナー】月〇円稼いだ成功実績は、お金で買える(!?)
- ファーストクラスは「目的地に早く着く」ではない
- 成功実績はお金で買える?
- 月10万円の赤字なのに「大儲け(!?)」
- 後を絶たない「自社買い」
- 成功実績は基本「怪しいもの」
- 他人の実績=あなたの成功確率ではない
ファーストクラスは「目的地に早く着く」ではない
飛行機のファーストクラス、というのはエコノミーに比べて格段に快適です。
お金はともかく、
「快適な移動をしたい」
「疲労を軽減したい」
というのであれば、その効果は非常に高いといえるでしょう。
しかし、
「目的地に早く着きたい」
だとすれば、それは全く意味がありません。当然ですが、どの座席に座っていようが飛行機が目的地に到着する時間は同じですから。
「そんなの当たり前だろ」と思われるかもしれません。もし、時間を節約したいのであれば、飛行機の場合、前の便にのる。あるいは国内の場合、新幹線の移動の方が早かったりするかもしれません。
ところが、いわゆる「自己啓発セミナー」「お金持ちになるノウハウ」といったものの場合、このような誤解が生じるような勧誘をするケース、思ったよりも多いのです。
成功実績はお金で買える?
以前、自己アフィリで成果を出しているように見えるカラクリについてお伝え致しました。
この場合、収益そのものは「黒字」です。
しかし、赤字にも関わらず、「荒稼ぎ」してしまう方法が存在するのです。
月10万円の赤字なのに「大儲け(!?)」
ある意味、情報商材やアフィリエイト。あるいはネットビジネスといったものの「闇の部分」といえるのかもしれません。
後を絶たない「自社買い」
例えば音楽会社の場合、音楽CDを自ら買い取る(いわゆる「自社買い」)というものが存在します。
何故そのようなことをするのかといいますと、ランキング(オリコン等)が、たとえ自社買いであっても一定数の売上として計上されるため、ランキングの発表では「上位」「ヒット作」として宣伝されるためです。
例えば「オリコンランキング1位」といった発表がされた場合、とりわけ若い世代では話題に上るでしょう。そうなると「友達が買ってる」「みんな知っている」という理由で販売に繋がっていく…売る側にとっては非常に強力な販促方法なわけです。
しかし当然、これは本来「禁じ手」にあたります。にもかかわらず、実際には売上促進のために行われているケースが後を絶たないようです。
タレントの西野亮廣氏が脚本&監督した絵本「えんとつ町のプペル」は、自身による買い取り(1万部)があったことを、本人が公表しています。
いわゆる「手売り」のため、本人が自著を買うケースは存在します。しかし1万部という部数になると、単なる「手渡し」「献本」といった枠を明らかに超えているといえるでしょう。
実際、初版の出荷後、ランキングで1位。それも絵本という「ニッチなジャンル」においては驚異的な売り上げを記録していることが話題となり、さらに販売部数を伸ばしています。
そういう意味では「宣伝用としての」購入は一応、成功しているといえるかもしれません。ただ、問題はランキングの発表後、そういった実態が公表されていなかったため、結果をみたファンや評論家の間で、
「いい本だから売れた」
「西野さんは天才だ」
このような賞賛意見をした人達にしてみれば「まんまと騙された」ということになります。
とはいえ、彼の場合、有名タレントだけに多くの人が知る事となりました。
しかし、世間の認知度が彼ほどではない情報商材の販売者、あるいはセミナー講師等の場合はどうでしょうか?
実際には前述と同様、あるいはそれ以上に悪質な行為に及んでいるにもかかわらず、それが認知される。あるいはそれによって再発防止が図られるケースは決して多くありません。
成功実績は基本「怪しいもの」
このように書くと、
「成功者に対する妬みだ」
「ネガティブな発言はよくない」
あるいは、
「真贋を見破る方法が書いてなくてモヤッとする」
動画でも申し上げましたとおり、
「本物「らしき」成功実績は作れる」
わけです。
学歴や資格ならば「証明書」の提示が可能です。
しかし「どういう方法でいくら稼いだか?」という情報は秘匿性が高く、また一つの事例が全てに当てはまるわけでもない。
したがって、
「成功実績ほど特定が困難なものはない」
のです。
よほど特殊な情報源。あるいは権力等を用いて暴けるようなケースはともかく、一般人にとって彼等の内情を正確に探り当てるのは非常に困難だといってもよいでしょう。
だとすれば、
当事者でもない他人の個人情報をしつこく詮索するメリットなど、基本的に存在しない
したがって、
「意図的に作れる実績を安易に信じない」
それしか方法はないのです。
他人の実績=あなたの成功確率ではない
以前もお伝えしましたが、
「成功するのはあなたであって、セミナー講師ではない」
例えばプロ野球でいうと、(現役時)本塁打の多い打撃コーチに教われば、より多くの本塁打が打てるというものではないですし、あるいは通算勝利数の多い投手コーチに教われば、より多く勝てるというわけでもありません。
本人の実績と、他人への指導力は別物
なのです。どういうことかといいますと、
・自分よりも収入が低い人の指導で成功する
・自分よりも低学歴な人の指導で希望の大学に受かる
これは決して特別な事ではなく、単に「指導力のある人に恵まれた」ということです。
「俺はすごい成功しているんだから」
「俺に教われば成功できる。ただしコンサルは高額だ」
その方法は、
あなたが成功する方法
でしょうか?それとも
セミナー講師しか成功しない方法
でしょうか?例えば、その前提条件が高学歴であったり、あるいは「不幸な過去」を語ることであったり…
もしかしたら、
「私が成功していないのは〇〇がないから」
「あなたには〇〇がある。だからこの方法で成功する」
例えば「〇〇」が不幸な体験だった場合、どうでしょうか?
当然ですがこちらの講師、あるいはコンサルタントの方法が「あなたが成功する方法」です。
自分の成功する方法、客観的に判断できているでしょうか?