陸自試験で集団カンニング - ブログが続かない方が10年書き続ける方法

陸自試験で集団カンニング、兵庫　45人停職、教官が漏えい

陸上自衛隊伊丹駐屯地（兵庫県伊丹市）は20日、昇任試験で集団カンニングをしたとして、男性自衛官43人と、試験問題の保管場所を漏らすなどした男性教官2人の計45人を停職3～7日の懲戒処分にした。

（記事引用元：共同通信）

伊丹駐屯地によると、昨年7月21日と8月7日、大津駐屯地（大津市）で陸士長（25）ら数人が試験問題を不正入手し、写真を撮ってスマートフォンのアプリで多数の仲間に送信した。問題の保管場所は教官の陸曹長（47）が教え、別の陸曹長（45）も黙認していた。（記事引用元：共同通信）

試験場で集団カンニングが行われるという事件は自衛隊以外でも発生しております。とりわけ「試験問題の横流し」というより「毎年同じ問題が出る」大学の試験は未だに存在しており、広義の意味でのカンニングといえなくもありません。

とはいえ、今回は「受験者」である隊員だけでなく、「出題者」である上官等が実質的に加担しているというところに特異性があります。

昔、プロ野球の珍プレー好プレーで、阪神の選手が乱闘をけしかけられた相手に対してチーム一丸で選手を守るというのがありました。

阪神、こんな時だけチームワーク抜群！

当時は阪神暗黒時代と呼ばれた時代で、低迷する球団に対する皮肉が多分に含まれていたものと思われていますが、

陸自、こんな時だけチームワーク抜群

いや、自衛隊の方々の活動には大変感謝しているんですよ。

それに、あまり意味のない暗記に偏った試験で、かつ仕事の合間を縫って試験勉強に充てなければいけないとした場合、その負担を減らしてあげたいという気持ちも分からなくもありません。

また、私企業であればこういった事をやったとしても基本的には「社内の問題」で済まされてしまうこともあるでしょう。

ただし今回は受験者が自衛官という、いわば「公務員」が対象です。

このような不正行為を以て昇進が行われた結果、昇給等が行われるのは「税金が不正に使用された」ことにはなるでしょう。

余談ですが、運転免許の本試験が行われる運転免許試験場では、近くで試験問題を教えてくれる場所があります（※「裏校」「闇校」とか呼ばれているらしい）。

もちろん、そのような場所を使わなくても大半の方は合格できる（はず）…

なお、プロボクシングのテストでも筆記試験というものがあるのですが、これは最低限のルールを理解していればよい上に、問題の内容はかなり昔の問題と変わっておりません。

とはいえ、やはり大学受験や資格試験他、ある程度の試験慣れをしていない方にとってはそこそこ苦労のする試験問題ではないでしょうか？とりわけ「引っかけ問題」と呼ばれる問題は、試験が得意な人にとっても地味に厄介だったりしますので。

今回の陸上自衛隊の昇進試験が一体どのような内容なのかは、残念ながら外部の人間なので試験問題を知ることは出来ません。しかし、もし「定型化された問題」であれば、そもそも試験問題の内容自体が「最初から知られていた」可能性も大いにあり得ます。

管理職。あるいは幹部登用試験レベルならいざ知らず、今回の試験は民間企業でいえば副主任～主任程度の昇進試験です。企業によっては一定の勤務期間等を以て「自動昇進」というケースもあるでしょう。

だとすれば、

これをわざわざ告発するメリットが一体何なのか？

という問題もあります。

試験の不正行為そのものよりも、これがニュースになる背景。例えば組織の人間同士の怨恨とか、あるいはいじめとか、そういった問題の可能性の方が逆に気になる内容ではあるのですが…

皆さんはどう思いますか？