あおり運転暴行事件の続報が入ってきたので…
8月10日に茨城県守谷市の常磐自動車道で起きた「あおり運転暴行」事件で全国に指名手配された宮崎文夫容疑者(43)が、所有する大阪市内のマンションでも住民に迷惑行為を繰り返していたことが「週刊文春デジタル」の取材でわかった。
宮崎文夫容疑者はどのような人物か?
10年以上前までは、宮崎の親族の女性がオーナーでしたが、宮崎が相続したようです。
どうやら親族から相続した不動産を基に、マンションの賃貸業等を行っていたようです。
instagramに写真をアップしており、非常に豪華な生活をしている様子が伺われます。
中にはフェラーリも映っており、今回の事件で使われた「代車」が高級SUV(BMW X5)というのは全く不自然な話とはいえないでしょう。
被害者の車に搭載されていたドラレコは?
ちなみに、被害者の車に搭載されていたドライブレコーダーはVANTRUE製のようです。
比較的安価のドラレコですと、基本的には前方のみの撮影となります。ちなみに、後方撮影用とセットで販売されているモデルも存在します。
加えて、殴打事件のシーンを撮影していたドラレコは「360度撮影」の機能を備えたモデルでしょう。これは駐車監視等の機能を持つモデルで、価格は割高となるものの、セキュリティ性能は非常に優れたモデルです。
通常のドラレコで運転席は撮影できない(!?)
被害者のドライブレコーダーには、加害者が窓から殴っているシーンが映っています。
実は、通常のドラレコですと、このシーンは撮影が出来ません。
もしこのようなシーンを撮影するとした場合、本人がカメラ(スマホ等)を直接加害者側に向ける必要があります。
殴打の原因は「映らない」から(!?)
そして、実際に加害者は被害者から撮影をやめさせようとしてスマホを取り上げようとしてるシーンが存在しているのですが、これは一般のドラレコを搭載していると想定した場合、
スマホを取り上げてしまえば自分の暴力シーンは映されない
即ち、被害者が暴力を振るわれたと警察に届けたとしても、
「暴力は振るっていない」
あるいは、
「向こう側が危険な運転をしたので注意しただけ」
と、シラを切る可能性があったと考えることができるのではないでしょうか?
宮崎文夫容疑者の危険性とは?
映像を見る限り、宮崎容疑者は被害者に対し、素手で数発殴っております。
もちろん、これ自体非常に危険な行為であることに違いはないのですが、実はこの「素手で連続して殴る」という行為は、別の意味で非常に危険な可能性があるのです。
素手で数発殴るのは難しい
ボクシングや空手等、打撃系の格闘技経験のある方。あるいは格闘技に詳しい方であればご存知かもしれませんが…
相手を素手で殴った場合、殴った相手自身が拳を痛める危険性が非常に高い。
実際にボクシンググローブ等は、殴られた相手を守るというよりもむしろ、殴る本人の拳を守るという役割が非常に強く、実際には素手で殴られて以上の衝撃を受けると言われています。
映像を見る限り連続で数発、顔面を殴っています。当然ですが加害者自身が拳を痛めている可能性がある。にもかかわらず連続で殴り続けることが出来る可能性としては、
痛覚の麻痺
もしそうだとすれば、それは麻薬等の症状である可能性が否定できないわけです。
極端な被害妄想が生じるとは?
週刊文春の記事によると、
「突然、『今度、新規事業を立ち上げるので相談に乗って欲しい』と高級ホテルに呼ばれ、食事をしました。羽振りは良さそうでしたが、精神的に参っているように見えました。『危ない人たちに狙われている』『ホテルに泊まっていても向こう側から狙っているんだ』など、理解しがたいことを言っていた。同級生の間でも彼の体調を心配する声は出ていました」
他にも、自身が余裕するマンションで奇声を発していたり、さらには度々、住人とトラブルを起こしていたようです。
いわゆる「統合失調症」の人の中には、「国から狙われている」「米国軍が有害な電波を流している」といった言動をすることがあります。
いわば「極度の被害妄想」ですが、もしかしたらトラブルの原因は、このような「精神が不安定な状態」に起因するものだったのでしょうか?
他にも麻薬を常用した場合ですと、極度の被害妄想に陥る症状といったケースがあります。
あと、他にはシンナーの吸引等が可能性として有り得るのですが、本人の学歴からして非行に走っている可能性があるとは考えにくい。したがってシンナーの可能性はあまり考えにくいのかもしれません。
実際に本人がどういう状態なのかは分かりませんが、記事を見る限り、何らかの精神疾患を抱えている可能性があるのではないでしょうか?
同様の被害を避けるためにすべきこと
前回の記事でも書きましたが、あおり運転をする人間の多くは「被害妄想」で行うケースが多いです。
例えば「追い越し車線を延々と走っている」というのは、確かに不愉快に思うことはあるでしょう。
しかし、明らかにそれが悪質だと思われた場合、それこそドライブレコーダーに撮影した映像を警察に提出すればいいだけの話です。
当たり前なのですが道路交通法に違反している車に対して制裁措置をするのは警察であって、個人的な制裁(私刑)は法治国家の場合、基本的には認められません。
しかし、そのような「論理的な判断」が出来ない人が残念ながら一定数、存在する…
「自分をバカにした」
「意図的に進路を妨害した」
即ち「相手が悪いのだから、(正しい自分が)徹底的に屈服させてやる」といった思い込みで凶行に走っているケースが非常に多いのです。
これが単なる「勘違い」であればいざ知らず、もし精神疾患等が原因による「極端な被害妄想」だとした場合、どうでしょうか?当然ですが、このような加害者に対して「話し合い」は一切通用しません。もし仮に事故に巻き込まれても「運が悪かった」としたいいようがない…
とはいえ、命まで奪われるわけにはいかないでしょうから、結局のところ「自分の身は自分の身で守るしかない」のです。
360度カメラは設置した方がよい
前述のとおり、宮崎容疑者が暴力行為に及んだ理由としては、論理的な判断が出来ないような精神状態にあった可能性がある一方で、
自分の暴力行為はカメラに映らないだろう
このように考えていた可能性があります。したがって、そのような意図で暴力行為に及ぶ人間に遭遇してしまった場合、その予防装置として360°撮影が可能なカメラを設定しておくのは非常に有効だといえるでしょう。
とにかく「窓は開けない」
ちなみに今回は幸か不幸か「殴られただけ」で済んだため、被害者は歯や顎の痛みを訴えただけで済んだようです。
しかし、もし仮に加害者が凶器。例えばナイフだったり、極端な話、拳銃を不法に所持していた場合はどうでしょうか?
このような可能性が絶対にないとは言い切れませんし、また精神状態が普通でない相手が、単なる脅迫目的で凶器を突き付けてくるだけとは限らず、実際にそれを用いて危害を加えようとする可能性は十分にあります。
これを防ぐ方法としては、とにかく「窓を開けない」が鉄則です。
YouTube等で「視聴数を稼ごう」という発想は危険
被害者の方が、うっかり窓を開けてしまったのか。それとも話せば何とかなると考えていたのか。
もっといってしまうと、
YouTube等の動画サイトにアップし、視聴率を稼ごうとしたのでは?
もちろん、被害の証拠を残すことは重要です。しかし、
「こんなふざけた奴がいた」
「どんでもない事件の映像」
このような感じで「安易な視聴数稼ぎ」に使おうとするのは非常に危険です。
確かに、内容が内容だけに反響は大きいかもしれません。しかし今回はたまたま追突事故に巻き込まれずに済んだからよかったものの。場合によっては後続車に追突される危険性があったわけです。
とりわけ、後方にいる被害者の車両は後続車に直接追突される可能性があり、非常に危険な状態にあったといわざるを得ません。
とにかく窓を開けない
これによって、加害者が因縁をつける。あるいは暴力を振るうのが困難と判断すれば、その場を立ち去る可能性もあります。
だとすれば、こちらも可能な限り「一刻も早く再発進する準備」をしておく必要があるといえるでしょう。